どうも、エナジードリンク評論家の福田です。
ぼくは最近エナジードリンクを飲んでも全然眠れますし、
睡眠前にエナジードリンクを飲む事もよくあります。
でも、
睡眠前にカフェインを摂取すると、
ぼくのようにカフェイン耐性がある人でも、
睡眠の質が低下してしまうという事がわかりました。
以下実験データーは、
カフェイン摂取をコーヒー等でされているんですが、
エナジードリンクもコーヒーと同じくらいのカフェインが入っているので
同じようなデータになると思われます。
カフェインが睡眠に及ぼす影響の実験
カフェインが睡眠にどのように影響するのか、
という事を実験されたデータをピックアップしました。
睡眠1時間前の摂取実験
カフェイン錠(150〜200mg)あるいはプラセボ(同じ形状のカフェインレス錠)を
就寝の1時間前に投与する二重盲検試験によれば、
一日二杯以下の軽度コーヒー摂取者では、
74名中31名(42%)が入眠時間の延長を示した。
一方、
毎日五杯以上の重度コーヒー摂取者(1日当たりのカフェイン摂取量は400mg以下)では、
入眠時間の延長を示したのは28名中8名(29%)であった。
カフェインは睡眠障害を引き起こすが、
その効果に対して軽度の耐性が形成される可能性を示している。
しかし、重度のコーヒー常用者でもカフェインによる入眠時間の延長が
29%の高率で発現している点に注目すべきである。
睡眠1時間前にカフェインを摂取する事で、
入眠時間が遅くなるという事がわかります。1日2杯以下の人は42%
1日5杯以上の人でも29%が、
影響を受けています。
「睡眠直前」カフェイン摂取実験
V・ブレネソバらの実験(1975年)
被験者に対して就寝直前にカフェイン錠(300mg)
あるいはプラセボ錠が投与され、
睡眠時間と睡眠の質が記録された。
完全入眠(レベル3以上の深睡眠の発現)までの平均時間は、
プラセボ投与群では18分であったのに対して、
カフェイン投与群では66分に延長した。
カフェイン投与しないと深い睡眠に入りやすいようです。
平均睡眠時間は
プラセボ投与群が475分であったのに対して、
カフェイン投与群は350分であった。
カフェイン投与しない方がよく寝れるようですね。
ぐっすりと眠りに入るまでに1時間以上かかるようになり、
睡眠時間が2時間短くなるという事がわかりました。入眠が送れるので、
その分睡眠時間が短くなる事になるのでしょう。
就寝時刻10時間前からカフェインを摂取しない実験
就寝時刻の10時間前から
カフェイン摂取を禁止させた被験者に対して、
プラセボあるいはカフェイン300mgを投与する実験においても、
カフェイン投与郡はプラセボ投与群より睡眠時間が短かった。
プラセボ投与群では、
軽度コーヒー摂取者(毎日二杯以下)より
重度コーヒー摂取者(毎日五杯以上)のほうが睡眠は深く長かった。
日頃多くのカフェインを摂取している人ほど、
しっかりと眠る事が出来るようになったようですね。
カフェイン摂取による睡眠障害
上記の睡眠とカフェインの関係をまとめていきましょう。
ぐっすり眠る事が出来ない
就寝前にコーヒーや濃いお茶を飲むと
まったく眠れないという人がいるし、
すぐ寝ついて熟睡できるという人もいます。
なかにはコーヒーを飲まないと寝れないという人もいる。
しかし、
カフェインによる睡眠時間の短縮と睡眠の質の悪化は、
本人の自覚の有無にかかわらず確実に引き起こされている。
就寝直前のコーヒー摂取で、
睡眠中の寝返りが増加することが知られており、
睡眠障害(特に深いノンレム睡眠の減少)が引き起こされることを裏付けている。
途中で目が覚めて再度眠りずらい
カフェインで誘発される
睡眠時間の短縮は入眠時間の延長に加えて
途中覚せいの回数増加と継続時間延長も関係している。
カフェインで誘発される
途中覚せいの増加は、
鎮静・睡眠薬(バルビツール酸塩類)あるいは
睡眠導入薬(ベンゾジアゼピン系薬物)を使用しても改善されない。
もちろんアルコールも無効である。
カフェインと睡眠の関係まとめ
カフェインをあまり飲まない人はもちろんですが、
「おれってエナジードリンクを飲んでから眠れるぜ!」
というようなカフェインに強いような人でも、
眠りに入りづらくなり、睡眠時間が短くなるという
睡眠への悪い影響は出ているという事がわかりました。
ハッキリとした自覚症状がわかりずらいので、
気づかないという事も多いと思います。
「最近あんまり眠れないな」
「夜中に目が覚める事が増えた」
「今日はちゃんと眠らなくちゃ」
というような人は
夕方以降のカフェイン飲料を飲むのを控えたほうが、
ぐっすりと眠れるようになるでしょう。
実験データやコメントは書籍の
「カフェインの科学―コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用」より引用させていただきました。