どうも!エナジードリンク評論家の福田慎一郎です。
今回は、エナジードリンクが好きな成分について詳しい方より「砂糖」についてのお話をしていただきたいと思います。

今までぼくも砂糖の記事を書いていたのですが、これは「砂糖だけ」での効果などを書いていました。
そうじゃなくて「エナジードリンクに入った砂糖」としてという所の解説も入れてお願いしました。そしてかなり成分に詳しい方なので少しマニアックな砂糖のお話になると思いますよ〜

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エナジードリンクに入っている成分「砂糖」

<一般的に…>

甘さを持つ調味料(甘味料)です。基本単位としてはブドウ糖と果糖がくっついた炭水化物・糖類(2糖類)で、砂糖の主原料はシュークロースといいます(①果糖ブドウ糖液等はまた別物です ②甘味料のスクロースではありません)。食材や加工食品に甘味をつける目的で世界的に使用されており、甘さの標準的な指標ともなります。人工甘味料がでてきてからは甘味料とはあまり呼ばれなくなりましたね。
加工や精製度合いから上白糖やグラニュー糖、氷砂糖、三温糖などの種類があります。

<業界的に…>

①日本では砂糖の原料として「サトウキビ」と「甜菜(ビート)」が使用され、原料として使用される一般的な砂糖はサトウキビ:ビート=8(7):2(3)程度が出回っています。

②サトウキビの原産は中南米やアジアが主で、日本ではご存じ沖縄や奄美大島が主です。ビートは北海道やヨーロッパ圏です。最も安価なものは上記割合の配合で、サトウキビやビートの原産国がまぜこぜのものですね(スーパーなどで売ってる〇プーン印とか〇ズラン印とか)。業界でも基本は前述の安価なもので普通の味をつくる分には差し支えはないと思います。

③砂糖は圧倒的に食品…とくに最近の飲料業界では液価が高くなる…結果的に1本あたりの値段が高くなりますので、メーカーが砂糖を使った製品を提案しても消費者の敬遠懸念やディスカウントを売りにしている小売店では営業的にかなり嫌われてしまいますので、最近はメーカーの方で液価を落として提案(人工甘味料を使用する)ということも今では主流になりあります

④昨今の健康ブームで砂糖をはじめとした糖類は一律嫌われています。日本でも肥満や美容によくないとたたかれてますし、あと昔からあることとしては虫歯ですね。アメリカでは砂糖ではないですが、糖類で肥満になるひとが多いため、糖類を人工甘味料で置き換えて飲料含めた食品を作ることが多くなりましたね。
③、④の理由より、人工甘味料は液価と糖類敬遠背景から糖類代替えとして加工食品…特に飲料に使われることが多いです。

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<風味>

①サトウキビのみの砂糖はすっきりしており、後味がべたつきが少ないです(第一糖業さんとかに売ってます)。メキシコのコカ・コーラは100%Cane suger(サトウキビ砂糖)を使っており、風味が重厚感がありながらもすっきりした爽快感のある甘みが感じられます。

②ビートのみの砂糖はサトウキビと対照的で、後を引く味になっています。コクやボディ感をつけるにはこちらが適していますね。

③上白糖は基本的にしっとりとした甘さとすっきりとした甘さが特徴で、飲料でも非常に上品な仕上がりになります。特にかんきつ等がよく合います。また、飲料的に高い濃度ですとほかの原料の嫌な癖やえぐみ、果汁の刺々しさ(収斂味)をマスキングしてくれる万能な甘味料です。ただし原料としてお高めですね。

④グラニュー糖は粒子が大きく、湿気にも比較的強く比較的安価で一般的な飲料は大体グラニュー糖かと思います。味も癖がなく、熱や冷却、経時によってもほぼ変色することがないため、品質管理上としても使用しやすい糖です。

<エナジー飲料としての立ち位置>

①砂糖がエナジーへどのような関与があるか?ですが、私としては下記にも記載しますが「エネルギー源」、「味」、「マスキング」、「効いている感」が主な意図かと思います。砂糖は炭水化物としてエネルギーにはなります。

ただ、ヒトの身体がエネルギーとして使用する糖は「ブドウ糖」であり、砂糖はブドウ糖と果糖に分解され、そこからブドウ糖はエネルギーに、果糖はさらに代謝されてブドウ糖になりエネルギーに…というステップを踏みます
ただ、体の中での分解行程や代謝の過程で肝臓に負担やエネルギーを消費してしまうので、あまり効率よくありません。

だったら最初からブドウ糖を使用すればいいとおもいますが、味としては砂糖より弱く、価格も砂糖の倍以上します。なので、量販や製品品質を考えたときの丁度よいものとして砂糖は使用されているのだと思います。エネルギーにはなるので。ほか、果糖ブドウ糖液糖もありますが、こちらは砂糖より安価でエネルギーにもなりうる糖類ですが、味はベタッと後味が悪くマスキングも弱いため、比較的エナジーには向いていません。また、変色もしやすいです(缶だとあまり気になりませんが)。
液価や味などを加味してこの辺りは配合比率を各々考えるところですね。

リポDやユンケルなど、本気(笑)のエナジー(あの褐色瓶入り医薬部外品系統のやつ)には白糖が使用されていますね。やはり生薬や動物的なエキス、アルコール臭さをますくすることと、甘ったるくボディ感を演出することで、「効いている」というイメージをよりブートするのではと思います

③昨今の日本の飲料メーカーから出されるエナジードリンクには砂糖が入っていることは少ないですね。①で記載した理由より、丁度良い素材ということは確かですが、砂糖をはじめとした糖類・炭水化物は肥満のもとや生活習慣病のリスクになりうるという世の中の流れで、「太りたくない=エネルギーをとりたくない」という健康志向が強くなっています。また、小売店やメーカーの営業でさえ、液価が下がって糖類をとりたくないという需要に応えられるなら、砂糖などを「人工甘味料」に置きかえて売値はそのまま、儲け(利益)はUPの方がいいじゃないかということで、甘味料ありきでエネルギーのもととなる炭水化物が減らされた不思議なエナジーが世の中の主流になっています。

砂糖と甘味料置き換えイメージ

(これは完全な例です。全く異なりますので)

条件1:砂糖は1g、100円とする
条件2:人工甘味料は1g、10,000円とする。また甘さは砂糖の1000倍とする。
(砂糖1gの甘さと人工甘味料0.001gは同等の甘さである)

【従来】100mlのエナジーに砂糖10g使用されている。
甘さ:10、液価:1,000円

【完全置き換え】100mLに人工甘味料0.01g(砂糖10g分)使用されている
甘さ:10、液価:100円

【砂糖:甘味料=2:8 置き換え】100mLに砂糖2g、甘味料0.008g(砂糖8g分)使用されている
甘さ:10、液価:200+80=280円

「砂糖」についてのまとめ

ぼくが修正させてもらいながらこの砂糖についての文章を読んでいたのですが、全然知らない事だらけや勘違いしていたなという事も多くありました。ユーザーのカロリーオフの為に人工甘味料を使っていると思っていたのですが、コスト削減の為にも人工甘味料を使っているという所が特に驚きでした。

ガチでエナジーを与えたいという時には砂糖は砂糖でも「白糖」を使用されているというかなりマニアックな情報は今後ぼくのもネタとしても使わせていただきたいなと思いながら読んでいましたw

ただ単に「砂糖」という甘い成分というだけじゃなくて、体内へのエネルギーへ転換のしやすいさや、甘さや他の素材を生かしたりカバーしたり、甘味料でカロリーを抑えながらコストカットしたりと、メーカーさんは色々な事を考えて作られているんだなと思いました。コストカット面の所はあまり見たくない所でもありましたねw